手形割引とファクタリングのコストを比較して、最適な資金調達方法を見つけましょう
手形割引とファクタリングは、どちらも将来入金される債権を早期に現金化する手段ですが、 仕組み・コスト・審査基準が大きく異なります。 上記の計算機で、あなたの条件でどちらが有利かを比較できます。
| 比較項目 | 手形割引 | ファクタリング |
|---|---|---|
| 対象債権 | 約束手形・為替手形 | 売掛金(請求書ベース) |
| 法的性質 | 手形法に基づく割引 | 債権譲渡(売買) |
| コスト体系 | 年利ベース(1%〜10%程度) | 一括手数料(2%〜18%) |
| 審査対象 | 振出人(手形発行者)の信用 | 売掛先の信用力 |
| 遡及権(償還請求権) | あり(不渡り時は返済義務) | なし(ノンリコース型の場合) |
| 入金スピード | 即日〜2営業日 | 即日〜1週間 |
| 信用情報への影響 | 借入として扱われる場合あり | 借入に該当しない |
手形割引のコストは年利ベースで計算されます。 支払期日までの日数が短いほど割引料は少なくなります。
手形割引の計算式
割引料 = 額面金額 × 年利 × 支払期日までの日数 ÷ 365
受取額 = 額面金額 − 割引料
額面300万円の手形を年利3.0%で割引し、支払期日まで90日の場合:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 額面金額 | 3,000,000円 |
| 割引料 | 3,000,000 × 3.0% × 90 ÷ 365 = 22,192円 |
| 受取額 | 2,977,808円 |
ファクタリングの手数料は一括手数料で計算されます。 年率換算すると手形割引より高くなるケースが多いですが、 手形がなくても利用でき、審査が比較的通りやすいというメリットがあります。
手形を受け取っている場合で、コストを抑えたい場合に適しています。 銀行との取引実績があれば、1%〜5%程度の低い年利で割引が可能です。 ただし、不渡りリスク(振出人が支払えない場合に返済義務が生じる)がある点に注意が必要です。
手形がなく請求書ベースの売掛金を現金化したい場合や、 売掛先の倒産リスクも移転したい(ノンリコース)場合に適しています。 また、銀行取引が難しい場合や、借入として計上したくない場合にも有効です。
でんさい(電子記録債権)は、紙の手形に代わる電子的な決済手段です。 でんさいの割引は手形割引と同様の仕組みで、年利ベースでコストが計算されます。 紙の手形より管理コストが低く、紛失リスクもないため、手形からの移行が進んでいます。 上記の計算機で、でんさい割引のコストも同様にシミュレーションできます。